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◆ Explanation

あらゆる想いの境地に至る。

人の心に穴があく。

 

霧ノ病と呼ばれるその症状は、人々を魔物(キメラ)と化していった。

一人は、国一番の臆病者と揶揄されて、なお主人たる番人を想い強い未練を残した ... 亡国ノ英雄。

 

一人は、自身の犯した罪により愛しい人の寿命を縮め。

自身の鼓動により、その命を繋ぎ止めている ... 帝国ノ異端審問官。

 

一人は、英雄の未練と記憶を継承し翻弄され。

かつ想い人の傍に居続けるため、恋心の封止忘却を繰り返す ... 堕落しかけの魔導兵。

 

 

はじまりの舞台は、多国間戦争を経て統一されたアルシオン帝国。 霧ノ病を呼び込んだのは、彼ノ戦により滅ぼされた亡国シャンテの民の生き残り、フェレンスではないかと噂される。 故国・シャンテ。王族と高官の多くは学者でもあった。 彼らは賢者(ヘルメス)の齎した叡智の結晶である翠玉碑(エメラルド・タブレット)を保有し、安息の地エデンと神ノ意識(スフィラ)の関係性を探り扉を開くべく、地上ノ王…アルシオン初皇帝と手を結ぶ。

 

しかし、ある事から決別。

滅亡の道を辿った。

 

フェレンスの諸遇について。

彼は故国の末裔であり戦犯として扱われるが、彼ノ戦において12枚に砕かれた聖碑のうち失われた一部、《禁断ノ翠玉碑》を探し出す事を条件に恩赦を受け、帝国軍管轄下・高等錬金術師団に所属。任を受けている。  

◆ Main characters

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故国・シャンテの民。 〈千ノ影〉と呼ばれる祖国の亡霊を自身の影に宿している。 帝国軍管轄下、高等錬金術師団所属の第一等帝国魔導師。 錬金術、魔術、魂魄召喚、禁呪(魔導兵召喚術)を扱う。 わけあって薄情者と言われがち。 手段を選ばず戦線を鎮める人的災害の代名詞とも。 冷血漢を装っているうえ、感情に乏しい。 自覚はしている。 魔導兵や幾千の亡霊を従える彼の存在は、迫害の対象である一方。 様々な勢力が欲しがる人材でもある。

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本名、カーツェル・D・アード・ランゼルク。 アルシオン帝国、ドラグニティ公爵家子息(次男)。 幼きに母失踪。父、ハインリッツェ・A・ヴァート・ランゼルクは帝国軍大佐で婿養子。 家長は存命していた祖父。そのために身内の権力闘争を見聞きし育ち、一族を嫌悪するようになった。 父を尊敬し、文武とも好成績。だが言行は粗暴で捻くれ者。しばしば父と作戦を共にしていた異端ノ魔導師に漢惚れし、『いつかは部下にしてやる』などと言って付きまとう。散々無視されるも諦めなかった。フェレンスの悪口等耳にすると黙ってはいられない。喧嘩の売り買い過剰で問題児リスト入り。士官学校卒。 彼には救いたい人がいる。フェレンスが蔑まされながら孤独に生きる姿を見るのも嫌。しかし傍にいれば陰謀に巻き込まれ命が危うい。フェレンスに避けられ続けた彼が思い至った解決法は ... 彼と禁断ノ契約を交わし、絶対服従の魔導兵となる事。

チェシャ

チェシャ

フェレンスとカーツェルの前に突如として現れた謎の少年。 訳あって上手く会話する事が出来ない。舌っ足らずの片言。 血に驚異的魔力を宿す。その等級は二等:紅玉(ルベウス)、もしくはそれ以上。 フェレンスの魔ノ香(マノカ)に惹かれ懐いた。 魔ノ香とは、特異血種とみなされた者の血に宿る魔力と、それに伴う瘴気の醸す香。 魔物(キメラ)や、等しい存在にしか認識できないはずのもの。

rr94

rr94

軍警を主体とする治安維持機構所属の監視官。 要監視対象として挙がる人物を見張る。 担当は異端ノ魔導師、フェレンス 。 母と妹を同時に失ったことで、霧ノ病の元凶とも言える 故国シャンテの民の生き残りであるフェレンスを嫌悪するようになった。 高圧的で気難しい性格だが子供好き。 策略家。

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クロイツの実弟。だが腹違い。 実母は娼婦で霧ノ病を発症し討伐された。 義母を尊敬し、子として愛し愛されたが、またしても霧ノ病で失う。 人の心を失いかけた当時、闇魔術に手を染めるも フェレンスと出会い更生。以来、彼の愛はフェレンスに向く。 成人を迎える前に士官学校を卒業した異端審問官。 現在は公会議の副議長を務めるエリート。人脈の形成、諜報力に秀でる。

キャラクター
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